手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り🌴

環境を変えた。

秋の選挙では

東京の3度目の緊急事態宣言が解除されたのは6月21日。そのときすでにリバウンドの兆候が見えてゐた。みなの予想した通りに感染は拡大し、政府は7月12日、4度目の緊急事態宣言を発出した。そして7月23日に東京五輪が開会し、8月8日に閉会した。8月11日からは九州中国地方で記録的豪雨が降り、大きな被害を出した。感染者数、重症者が連日過去最高を記録するなかで、8月24日にパラリンピックが始まった。

この間、感染の波は医療体制の容量を超え、必要な医療を受けられずに死亡する例が多数報告された。新型コロナウイルスパンデミックからもう1年半である。日本政府は検査・隔離体制の充実と病床の確保、必要ならばそのための法整備、そして国民への説明・説得を怠ってきた。現実を把握する胆力と、構想を描く知力と、それを説明する言語能力がなく、それを誤魔化すために、布マスクを配布し、GOTOトラベルを実施し、五輪を開催した。

結果として、医療、経済、精神生活の各面で、日本社会と国民は甚大は被害を受けてゐる。ずっとこんな感じかもしれないという絶望的な気持は、アスリートの活躍によって解消されはしない。五輪の総経費は3兆円を超えるらしい。これを本当に東北の復興やコロナ対策に使えてゐたらどれだけよかったろう。経済効果もなく、分断を生み、だから国威発揚にもなってゐない。ひどい政治だ。

立憲民主、共産、国民民主、社民の野党4党は7月16日に臨時国会の召集要求を提出したが、政府・与党はこれを拒否してゐる。憲法違反は安倍時代から常態化してゐる。自民党政治を終らせるしかない。政権交代が必要だ。ぼくはこのように考えるので、秋の選挙では政権交代につながるような投票行動をとる。

引越

9年半ぶりに引越をした。東京、品川区の中延から江戸川区の小岩に、西から東へ移動した。イヌを飼うことになり、条件に合う物件を探してゐたら、たまたま小岩になった。

大家さんと、あと隣の部屋と下の部屋に挨拶に行った。みないい人だった。下の部屋の方は動物が大好きらしく、いまはネコを3匹飼ってゐるとのこと。2年前まではイヌを飼ってゐたそうだ。しばらくしたらイヌを飼う予定ですというと、ぜひそのときはワンちゃんの顔を見せてください、といった。すぐ下に経験豊かな人が住んでゐるのはありがたいことだ。いろいろ教えてもらおう。

いのちを守るために人との接触を減らすことが必要だといわれてゐる。もちろん感染状況を考えるとそれは正しいのだろう。けれども、生き抜くために、人との関係をつくり、維持していくこともまた同じように大切ではないだろうか。正解はない。線引きはできない。その都度考えるほかない。

小岩

小岩のことは越してくるまでなにも知るところがなかった。越してきてたいへん面白い街だとわかった。小岩はいいところだ。ちょっと歩いてみて、これはいいところを引き当てたゾと思った。

駅の南西にフラワーロード、南に昭和通り、東にサンロードという商店街がそれぞれ延びてゐる。いづれも長く、そして、ちょっと古びてゐる。ぼくはいわゆる昔ながらの商店街みたいなものがないと生きていけないタイプなので、これはとても嬉しい。北側の細かい通りも多様だ。マッサージ、アジア料理、ラブホテルなどが乱雑に並んでゐる。

こないだまで住んでゐた武蔵小山・戸越銀座と比べると、小岩はちょっとガラが悪く、まあ下品で粗野ではある。しかしそれは「アジア的」ということであって、混沌とした猥雑なエネルギーを感じる。そして上野まで一本で行ける好立地。

つまり小岩はぼくにぴったりの街ということ✨

カタック

9月1日にヌータン先生のオンラインレッスンに参加した。最高だった。一番基礎のクラスで、子供達と一緒に練習をした(20人くらい?)。ほんとうに楽しかった。オンラインは対面と比べると劣る点が多いけれど、この状況では仕方がない。

ディスプレイを通してだけれど、ヌータン先生の動きはもうとにかく美しいです。優雅でかつ決然としてゐる。洗練の極み。これが週二回あるというのは最高すぎます。

自分は正しい決断をした。都内の教室を去ったことも、一人で練習を続けたことも、ヌータン先生に会いに行ったことも、そして今回、オンラインレッスンに参加したことも、みな正しかった。自分の感受性を信じてよい。

7月の記事に、ヌータン先生のオンラインレッスンに関心のある方がゐたらご連絡ください、と書いた。そしたらなんと連絡がきた。改めて、誰が読んでゐるかわからないものだと思う。また、なんでも書いてみるものだと思う。

その人はむかしカタックをやってゐて、いまはPOPダンスに熱中してをられるとのこと。オンラインレッスンに参加したいわけではないが、久しぶりにカタックの練習をしてみたい、いちど一緒に基礎練習をしてもらえないだろうか、ということだった。もちろん了承した。いま日程調整をしてゐるところです。

一人から連絡が来るということは、潜在的にはまだ他にゐるかもしれない。いつでもウェルカムなので、なにかしら関心のある方いらっしゃいましたら、ご連絡ください😌

チャコ

8月29日、イヌがきた。チャコという。チャコを引き取ることになった経緯は「環境を変える」に書いた。虐待を受けて育った2歳のパピヨンだ。

辛い過去があるだけに、繊細で、なにかのハズミで唸ったり噛みついたりする。興奮しやすいタイプだ。だからお尻をふいたり、ブラッシングをしたり、歯磨きしたりといったことがうまくいかない。

そうでありながら、人が大好きでずっとひっついてくる。誇張なしに、どこに移動してもぴったりついてくる。

血統がいいらしく、毛並みの美しさは見事なもので、触れるたびに感激する。色も艶も素晴らしい。さみしがりやで甘えん坊で、人の近くにゐないと落ち着かないらしい。

チャコがきてまだ4日しか経ってゐない。ぼくもまだ落ち着かない。すべてのことが新鮮で、これはなんだろう、これでいいのか、の連続だ。けれどすごくかわいくて、膝で寝てゐるチャコの毛をなでたりなんかしてゐると、胸いっぱい幸せな気持で満たされる。

とにかく愛情を注いで、じっくり信頼関係を築いて、地道にしつけをやっていきたい。愛情としつけが大事、しつけされてゐないほうがイヌにはストレスだと本に書いてあった。チャコ、よろしくね🐶

 
 
 
 
 
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今年も残り4カ月

環境を変えた。引越をして、インドの先生のオンラインレッスンに参加し、チャコと暮し始めた。新しい環境に入るとき、楽しみな気持があるいっぽうで、ぼくはしばしば不安が募り、抑鬱的な気分になる。冷えて体が硬くなって、頭痛が出たりする。逆の資質の人をうらやましく思う。

不安というのは怖ろしいもので、未来のことだから、「○○だったらどうしよう」のリストを際限なく積み重ねていくことができる。それがバブルみたいにふくらむと気鬱になる。だから「取り越し苦労するなかれ」という言葉を拳々服膺して生きてゐるのだけれど、資質というのは手ごわいもので、新しいことに挑戦するときにはやはり不安になる。

しかしいくら不安になっても、実際に行為をすれば、処理すべき事務が次から次へと出て来るので、憂鬱になってゐるヒマはない。細かいタスクをこなしてゐるうちに、自然と落ち着きを取り戻す。

現実というのはありがたいものだと思う。行為をすると、不安のバブルがはじけて、現実の裏付けのあるだけの不安におさまる。そしてそうなれば、もはや不安ではなく、ただの現実ということになる。

まだ引越して一月も経ってゐない、チャコと暮して4日、オンラインレッスンを受けたのは一度だけだ。それなのにどうだろう、中延に住んでゐた生活が、遠い遠い昔のことのようだ。まるで別の人間になったような気がする。

今年の残り4カ月は、新しいリズムをつくり、新しい生活を軌道に乗せたい。まあ、だましだましだな。だましだまし、いい言葉だ。