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自己紹介
2012年1月から東京品川区の中延という町に住んでゐます。
中延商店街と戸越銀座商店街と武蔵小山商店街の真ん中あたりで、とても住みよいところです。
ぼくの「かなづかい」
敗戦後、占領期に実施された「国語改革」により、「漢字」と「かなづかい」の簡易化が行われました。
「国語改革」とは1946年に公布された「当用漢字表」「現代かなづかい」にもとづく「日本語の書き方」の変革のことをいいます。
「当用漢字表」および「現代かなづかい」は、「漢字の全廃」を最終目標として作成されたもので、「当用」とあるとおり、「さしあたっての便宜」のために極めて拙速につくられたものです。
ですから、正統性を欠き、原則として機能しないものです。
「漢字全廃」をあきらめた政府は1981年に「常用漢字表」を、1986年に「現代仮名遣い」を公布して方針転換しましたが、改革の非を認めたわけではなく、現状を追認して、それを「正書法」だと言い張ることにしただけのことです。
現在通用してゐる「正書法」が正統性を欠き、原則として機能しないことに変わりはありません。
実際、多くの人はそれと知らずに「常用漢字表」を無視して漢字を使い、「現代仮名遣い」を破って語を書いてゐます。
「常用漢字表」の無視については分かりやすいことで、「改ざん」と書けば「常用漢字表」に従った書き方であり、「改竄」と書けば「常用漢字表」を無視した書き方です。
隠ぺい、ねつ造、払しょく、忖たく、信ぴょう性、けん制、けん引、へき地、抜てき、急きょ、安ど・・・
など枚挙にいとまがありませんが、このような「交ぜ書き」は「常用漢字表」を守ることから生じるものです。
漢字の音をかなで書くというのは漢字の表意性をとりのぞくということですから、たいへん読みづらいし、意味を推測できないので不合理かつ不便です。
「隠蔽」を「隠ぺい」と書くのは、「隠PAY」と書くのと同じくらい奇妙なことです。
だから、「常用漢字表」を遵守して書いてゐるのは公文書や新聞社くらいのもので、多くの作家も、一般の人が気軽に書く場合も、それを無視して書きます。
ぼくも当然、気にせず使います。
では「現代仮名遣い」はどうでしょうか。
これについては、ほとんどの人が「守ってゐる」という意識だと思います。
が、実際にはそうではありません。
「一人づつ」とか「つまづく」とか「うなづく」とか書いてしまう。
これは、「現代仮名遣い」では
「一人ずつ」、「つまずく」、「うなずく」と書かねばなりません。
前者の書き方は「歴史的かなづかい」の書き方です。
そして、「歴史的かなづかい」のほうに正統性があり、「現代かなづかい」および「現代仮名遣い」は「歴史的かなづかい」を表音化という方向で簡易化したものです。
国語教育において、語の書き方、「かなづかい」について習うのは、ほとんど助詞の「は」「へ」「を」の使いかたくらいのもので、「四つがな(「じ・ぢ」「ず・づ」)」の使い分けについてきちんと教わることはありません。
「歴史的かなづかい」とは何なのか、
かなの性質とはどのようなものか、
助詞の「は」「へ」「を」はなぜ「ハ」「エ」「オ」と発音するのか、
「じ・ぢ」「ず・づ」はなぜ同じ音なのか、
これら日本語の歴史と性質について体系的な知識をあたえず、いいかげんにすませて、だいたい発音のとおりに書けばよい、ただし「は」「へ」「を」だけは例外です。そういうふうに教わります。
だから「一人ずつ」を「一人づつ」と書いてしまうし、それが「現代仮名遣い」としては間違いであることに気づかない。
また『「現代仮名遣い」としては間違いである』ということの意味がわからない。
ぼくは「歴史的かなづかい」が正統な書き方であり、それを簡易化した「現代かなづかい」および「現代仮名遣い」には正統性がないと考えます。
「歴史的かなづかい」はむづかしいので簡易化が必要である。
それについては同意しますが、「国語改革」によって行われた簡易化はいきすぎであり、間違いであったという立場です。
したがって、「常用漢字表」を無視して漢字を使うように、「現代仮名遣い」にも従わずにことばを書きます(「第二次安倍政権年表」は例外)。
簡易化の度合いをよわめ、正統である「歴史的かなづかい」にちかづけた書き方をしてゐます。
具体的には、以下の語について「歴史的かなづかい」で書きます。
・助詞の「さへ」「づつ」
・存在を意味する「ゐる」「をる」
・「ぢ」「づ」「じ」「ず」、いわゆる「四つがな」を使用した語
詳細は、「日本語の書き方」と題する記事を現在執筆中ですので、そちらをお読みいただければ幸いです。