手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「インド文明の曙ーヴェーダとウパニシャッドー」辻直四郎

「インド文明の曙ーヴェーダとウパニシャッドー」辻直四郎 1967 岩波新書 面白かった。インド思想の勉強を楽しいと感じられるまでにけっこう時間がかかった。というのは、登場してくる神や概念がたくさんで、こんがらがって、よく分らないところがあるか…

たけくらべ

5月22日、土曜日、空には厚い雲。すごい湿気だけれど気温がさほど高くないので不快感はそれほどでもない。五反田まで歩き、山手線で日暮里まで行き、常磐線に乗り換えて南千住で下車。円通寺を目指して、南千住仲通りを歩く。 看板を見るとたくさんの商店…

「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」吉川浩満

「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」吉川浩満 河出書房新社 2018 前世紀後半から急速に発展してきた進化と認知に関する諸科学、すなわち認知心理学、行動経済学、人工知能研究の成果を紹介し、現在生じてゐる人間観の変容に関する調査報告を行う…

「多重都市デリー 民族、宗教と政治権力」荒松雄

「多重都市デリー 民族、宗教と政治権力」荒松雄 1993 中公新書 すごい湿気だ、頭が痛い。ノートをば。 デリーは四つの区画に分けるのが便利 19頁 1、旧シャージャハーナーバード。ムガル五代皇帝シャー・ジャハーン(在位1626~58)が造営した…

「新宗教を問う 近代日本人と救いの信仰」島薗進

「新宗教を問う 近代日本人と救いの信仰」島薗進 2020 ちくま新書 日本人の宗教意識の変遷について知りたいと思って読んだ。面白かった。こんなふうに手頃なサイズで全体像を提示してくれる本というのは本当にありがたい。感謝です。創価学会、大本、天…

運命

5月5日、水曜日、大型連休最終日、毎日けっこう歩いてゐるのでいいかげん疲れてきたけれど、まだまだ歩く。五反田まで歩き、山手線で目白まで行く。目白通りを歩いて明治通りまで来たら左に折れ、少し進むと右手に鬼子母神が見える。参道も境内も気持がい…

連環記

5月4日、火曜日、上野公園を歩く。気温は25℃に達し、かなり暑い。公園を入るとすぐに西郷隆盛像、少し奥に彰義隊の墓がある。 ここは江戸が薩長に敗れた場所だ。 こういう場所で幸田露伴を読むと、とても自然に作品の世界に入っていける。東照宮、五重塔…

蒲生氏郷

5月3日、日曜日、もう少し谷中を歩きたいと思い、再び北へ。二日前は日暮里で降りたが、今回はひとつ手前の鶯谷で下車する。言問い通りを歩いていくと、左手に寛永寺が見える。江戸の霊性の中心である。 寛永寺 根本中堂 雨が降ってきたので寛永寺事務所に…

五重塔

4月30日、金曜日、午前中に仕事を終え、日暮里に向った。目的は谷中を歩き、そこで幸田露伴の「五重塔」を読むことである。山手線日暮里駅に降りるのは初めてのことだ。改札を出て案内に沿って歩くと、すぐに谷中霊園に出た。墓地だけに静かで落ち着いた…