手探り、手作り🐘

May happiness come your way😊

菅政権年表

随時、加筆・修正します。 「この出来事も追加したら?」「追報が出てるよ!」などアドバイス、ご意見ありましたら、お気軽にコメント欄、ツイッター、または duoxie.hengcun@gmail.com にご連絡ください ☟もどうぞ。 菅政権年表 2020年 菅政権年表 20…

小林は自分でも知らぬ間に正直に答へてゐた。

夏目漱石の「明暗」に続いて、水村美苗の「続 明暗」を読みなおしてみた。初見時には見事な文体の模写、伏線の回収、痛快に面白い展開といった数々の長所に感嘆とするばかりで「これは最高だ!」と思ったものだったけれど、再読してみると自分の中の評価が正…

いい勉強になりました。

寝違えか、ストレッチのしすぎか、ダンス練習でのムチウチ的なものか、よくわからない理由で首を痛めてゐた。もともとひどい頭痛持ちでしょっちゅう寝込んでしまう虚弱体質だから肩から頭にかけての筋肉が緊張してゐる状態には慣れてゐる。けれど今回のは程…

「インドの細密画を訪ねて」浅原昌明

「インドの細密画を訪ねて 上下」浅原昌明 新風舎2006 すごい労作。著者の浅原昌明という方、略歴によれば会社員としてインドに赴任してゐたときに細密画に魅了され、働きながら研究を続けたとのこと。それがこの大著につながったのだからすごいですね。…

「でも私の見たあなたはそういう方なんだから仕方がないわ。嘘でも偽りでもないんですもの」

夏目漱石「明暗」の何度目かの通読を終えたので、いまの気持ちを書いておきたい。最高にいい気分だ。たぶん、四度目か五度目かになるのだけど、今回が一番よかったかもしれない。「自然/天」が「人間/私」を動かしていく、その様を堪能した。 ぼくはこの小…

「未知との遭遇 完全版」佐々木敦

「未知との遭遇 完全版」佐々木敦 星海社新書 2016 過去と未来を肯定するための「最強の運命論」を提唱する「自己啓発」本。 とっても面白かった。 めっちゃいい本なので、いろいろ書きたい気もするけれど(「偶然性」にかかわる議論とか最高だった)、…

ボールを先に聞かせることの意味。

寝転がって佐々木敦さんの「未知との遭遇 完全版」という本を読んでゐたら突然ひらめいたことがあったのでメモしておく。 「ひらめいたこと」というのは、カタックのヌリッタ(抽象舞踊)において、観客に先にボールを聞かせることの意味、というか効果につ…

「ニッポンの思想」佐々木敦

「ニッポンの思想」佐々木敦 講談社現代新書 2009 80年代からゼロ年代までの「ニッポンの思想」を概説する。 スーパー面白かった。新書にしては厚いけれど一気読み。こういう本を書いてくださって多謝多謝。ぜひテン年代の以降の「思想」についても書…

膿の親

昨日、安倍晋三首相が辞意を表明した。 「病気と治療を抱え、体力が万全でないという苦痛の中、大切な政治判断を誤ること、結果を出せないことがあってはなりません。国民の皆様の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続…

「インド美術史」宮治昭

「インド美術史」宮治昭 2009 吉川弘文館 前にも書いたけれど、最近ひろい読みとか飛ばし読みができるようになって嬉しく思ってゐる。通読しないことへの抵抗がなくなり、平気な気持ちでページをすっとばすことができるようになった。 この本も通読はむ…

「朝鮮半島と日本の未来」姜尚中

「朝鮮半島と日本の未来」姜尚中 集英社新書 2020 半島両国への差別的かつ攻撃的な物言いがあふれかえる現在の日本の言説空間において、姜尚中氏の語り口の穏和と誠実は稀有のものだ。この稀有はどこからくるのか。 氏は「はじめに」において、朝鮮戦争…

「コロナ後の世界を生きる」村上陽一郎 編

「コロナ後の世界を生きる」村上陽一郎 編 岩波新書 2020 24名の小論を収める。拾い読み。 科学史の大家である村上陽一郎氏は1936年生まれ。Wikipediaによると9月が誕生日で84歳になる。この年齢でこういう瞬発力を要する仕事をするのはすごい…

「ジプシー 歴史・社会・文化」水谷驍

「ジプシー 歴史・社会・文化」水谷驍 2006 平凡社新書 カタックはフラメンコの起源である、あるいは、二つは共通の祖先をもつ、という説がある。☟のような動画を見ると実際よく似てゐる。 インドのジプシーがカタックの原型をつくった、あるいはカタッ…

「死ねない時代の哲学」村上陽一郎

「死ねない時代の哲学」村上陽一郎 2020 文春新書 不思議なことがあるものだ。 先日、『意識を「生」に引き戻す』という記事を書き、そこで福田恆存の人間観を紹介した。大日本帝国があまりに生命をないがしろにした、その反省から、戦後は「個人の生命…

座り心地の悪い椅子

若松英輔さんのツイート。 文章を書くとは、己れを知る道程だから、書けば書くほど自らの非才を認識することになる。非才であるがゆえ、できることは限られていて、眼前に広がる一すじの道を歩くほかないことを知る。非才の自覚は、夢を失うことかもしれない…

「透明人間」

「透明人間」2020 米・豪合作 監督:リー・ワネル 出演:エリザベス・モス、オリヴァー・ジャクソン=コーエン 他 最高でした。最高すぎです。 はじめの一時間くらいはもうあんまり怖いので全身硬直させまくりで、来るんぢゃなかった~とか思ってたので…

「未来への大分岐」斎藤幸平 編

「未来への大分岐ー資本主義の終わりか、人間の終焉かー」集英社新書 2019 著:マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ポール・メイソン、斎藤幸平 たいへん勉強になりました。 斎藤幸平さん、お若いのにすごい学殖。そして、ヒューマニズムへの深い…

稽古は愉快を以て旨とすべし

今日の稽古はとても楽しかった。 左足の踏み込みに関していい感触をつかんだ。やはり毎回なにがしかの挑戦があり、発見があり、成長がある、というのがのぞましい。 それはとても楽しいことだ。 「稽古は愉快を以て旨とすべし」という言葉はけっこう昔に内田…

意識を「生」に引き戻す。

はじめに 現在の状況 東浩紀「命とは個体の生を超えているものだと思います」 福田恆存「個人が死ぬにたるものがなくては、個人の生の喜びすらないのです」 まとめ はじめに コロナ禍と呼ばれる世となって半年が経過した。振り返れば3月4月には尋常ならざ…

「神話と芸能のインドー神々を演じる人々ー」鈴木正崇 編

「神話と芸能のインドー神々を演じる人々ー」鈴木正崇 編 山川出版社 2008 拾い読み。カタックについての言及はほぼない。 以下、目にとまった箇所をメモ。 総論 神話と芸能のインド 鈴木正崇 (・・・)芸能にあたるサンスクリット語はサンギータであろ…

「宇宙を映す身体ーアジアの舞踊ー」宮尾慈良

「宇宙を映す身体ーアジアの舞踊ー」宮尾慈良 新書館1994 バリ、インドネシア、タイ、台湾などと伝統舞踊についてかなり詳しい記述がある。それらの舞踊が、題に示してゐるとおり、民族の宇宙観や精神世界を表現してゐるのだという。これはぼくの舞踊へ…

「新対話篇」東浩紀 他

「新対話篇」東浩紀 他 2020 ゲンロン 面白かった~、最高でした。哲学って大事よねと思う。ほんとに。 10の対談・鼎談を収録。 中沢新一さんとの対談「種の慰霊と森の論理」、 國分功一郎さんとの対談「正義は剰余から生まれる」、 が特に印象に残っ…

「街場の日韓論」内田樹 編

「街場の日韓論」内田樹 編 晶文社 2020 本書の前書きは内田樹さんのブログに公開されてゐる。(こちら) いま日韓関係は僕が知る限り過去最悪です。もっと関係が悪かった時代もあるいは過去のどこかの時点にはあったのかも知れませんけれど、僕の記憶する限…

凡庸であること。

コロナはただの風邪であるから恐るるに足りないと言う人がある。 餅による窒息より死者数が少ないものをマスコミに煽られてワーワー不安がってゐるのは「コロナ脳」なんだと。もっと極端に、いや新型コロナウイルスは存在しない、メディアが捏造したものだと…

「インドのヒンドゥーとムスリム」「ムガル帝国時代のインド社会」

「インドのヒンドゥーとムスリム」中里成章 山川出版社 2008 「ムガル帝国時代のインド社会」小名康之 山川出版社 2008 世界史リブレットというシリーズから二冊。こんなふうに薄くて内容の濃い本はありがたい。こういう入門書をさらっと読んで、よ…

別の「ウィズコロナ」があり得たのではないか。

先ほど年表を更新した。 7月3日~ 令和2年7月豪雨。梅雨前線が長期にわたって停滞し九州地方を中心に記録的な大雨が続いた。7日には福岡や長崎など5県で計約136万人に避難指示が出され、深刻な被害をもたらした。 7月6日 東京都知事選、現職の小池百…

「勉強の哲学ー来たるべきバカのためにー 増補版」千葉雅也

「勉強の哲学ー来たるべきバカのためにー 増補版」千葉雅也 文春文庫 2020 面白かった。哲学がこんな実用的な本になるなんてビックリだ。 実用書を読むときの「ううん、役に立つぞお、マネしてみよう」という楽しさと、哲学書を読むときの「なるほど、こ…

「なぜリベラルは敗け続けるのか」岡田憲治

「なぜリベラルは敗け続けるのか」岡田憲治 2019 集英社インターナショナル 岡田氏は「リベラル」にたいして次のような柔らかな定義を与える。 (・・・) 私がもし「リベラル派」だとするなら、それは鋼鉄のようなイデオロギーがあるからではないのです…

「日本語のために」池澤夏樹 編

「日本語のために」池澤夏樹 編 河出書房新社 2017 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集の第30巻 最近、じっくり通読する本と、テキトーに通読する本と、必要な箇所だけ読む本とをはっきり分けるようになった。これまで「通読せねばならぬ」という思い込み…

「イスラム芸術の幾何学」ダウド・サットン

「イスラム芸術の幾何学ー天井の図形を描くー」2011 創元社(原著:2007) 著:ダウド・サットン 訳:武井摩利 小さくて可愛らしい本。きれいなデザインを見る幸せ、目の贅沢を楽しんだ。 イスラムのデザインの視覚構造には、キーとなるふたつの面が…