手探り、手作り🐘

「ミッション・インポッシブル」新作の予告を見たのですが、かなりいいですね✨

kathak practice June 2021

ヌータン先生のダンス

前回の記事「にごりえ」が6月16日ですから、もう3週間ぶりの投稿ですか。いやはや、この間いろいろなことがあって、ほとんど読んだり書いたり出来ない日々が続いてゐます。そして、もうしばらくこれが続きそうなんですよね。ううむ辛い。

読んだり書いたりする気力がなくても、スタジオの予約はとってありますから、しんどくてもスタジオに行き、行けばなんだかんだで体を動かし、体を動かせば楽しいのだから、やはり固定したスケジュールがあるというのはいいものですね。

ぼくが学んでゐるのは「カタック」という北インドの伝統舞踊の基礎練習でして、これがもう、たいへん魅力的なダンスなんです。

こんな具合に。

エレガントで美しいですよね。この方はヌータン・パトワードハンというダンサーで、ムンバイの舞踊専門学校のカタック部門の長を務め、また学校とは別に自分の教室も開いてをられます。

ぼくはこのカタックというダンスを5年前に始めました。はじめは都内某所の教室に通ってゐましたが、「ここは違う」と思ったので、2年半でそこを去りました。そうして自主練習に切り替えました。

日本にゐるときは自分で練習して、一年に一度でもインドに行って、現地の先生の指導を受ければよい、それを根気よく続けてゐれば、そのうちどうにかなるかもしれない。そう考えたのです。そもそも日本でカタックを習える場所はほとんどないですし、当時すでにヌータンさんの指導を受けたいという気持ちがあったからです。

そして2019年初夏、ぼくはYouTubeにアップされてゐるヌータンさんのダンスの一部をコピーして動画に撮り、メッセージを添えて送りました。あなたのダンスが好きで、あなたの指導を受けたいです。今度ムンバイに小旅行に行きます。お会いして頂けないでしょうか。すると、今はバケーションだから教室はないけれども、会いに来ていいよ。と返事が来て、自宅に招いてくださいました。

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これは嬉しかった。感激しました。「求めよ、さらば与へられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん。」ですね。求めてみるものだな、と思いました。さて、そこでいろいろお話をして、来年また来るので、可能な限り長期滞在して、集中的にレッスンを受けたい旨をお伝えしました。

そして2020年、ご承知のとおりコロナパンデミックが起り、この計画はポシャリまして、仕方あるまいというわけでその後も一人で続けてゐました。しかし伝統舞踊を一人で練習するというのは実際のところ邪道です。今年に入って俄かに、一人で練習することに限界を感じ始め、オンラインレッスンに参加するべきだと考えるようになりました。

実は昨年の夏頃から、ヌータン先生はオンラインレッスンを始めてゐて、ぼくもその誘いを頂いたのですけれど、そのときはダンスをオンラインで習うことに対する抵抗感と、語学力の不足によるコミュニケーション不全を恐れてお断りしたのでした。

しかし状況は変わり、気持ちも変わり、これでは次いつインドに行けるか分らないし、こう長く一人でやってゐるのもよくないと考えて、オンラインレッスンへの参加を決意した次第です。

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いまぼくは引越の準備をしてゐて、それを巡っていろいろありまして、しばらくバタバタしてゐるので(疲労困憊)、9月から参加できたらなと考えてゐるところです。さて、ここでぼくがこうして自分語りをし、珍しく「ですます調」で書いてゐる理由を明かすのですが、いまこの文章を読んでゐる人で、ヌータン先生のオンラインレッスンに参加したい人ゐませんか?

かつてカタックを習ってゐたけれども今はやめてしまって、しかし実はまたやりたいと思ってゐるとか、今の先生がどうも合わないので別の先生に習いたいとか、そういう思いをお持ちの方、いらっしゃいましたら、

duoxie.hengcun@gmail.com

までご連絡ください。都合がつけば、共同でスタジオを借りて参加するとか、なんかいろいろ出来そうだと思うんですね。もちろん先生と相談しながらですけれど。

コーマルさんとの出会い

なぜこんなことを書いてみる気になったかと言いますと、最近、「どこで誰が読んでゐるのか分らないものだ」という経験をしたからなんです。これは非常に不思議な、あっと驚くような、感動的な出会いでした。

ある日、このブログを開きましたら、普段よりアクセス数が多い。どうやらその多い分はフェイスブックから流入したアクセスのようで、ぼくが2020年3月に書いた「腕の中の宇宙」という記事に集中してゐるらしい。これはコーマル・クシュワニさんというカタックダンサーのことを書いた記事で、コメントもブックマークもない、誰からも反応のない記事でした。

それで、フェイスブックを見に行ってみますと、驚くべきことに、そのコーマル・クシュワニさんがシェアしてゐたんですね。

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「カタックに関する日本語の記事を見つけました。私の仕事を取り上げてくださった筆者の方に感謝します。」

と書いてあります。コーマルさんがエゴサーチをしてぼくの記事を見つけ(!)、それをグーグル翻訳で読み(!!)、それを喜んでくださって、自身のフェイスブックでシェアをした(!!!)。そういうことのようでした。

ぼくは心底驚きました。前述のとおり、これまでこの記事に反応した人はゐなかったのです。それが記事内で紹介した当のダンサーさんの目に留まり、フェイスブックで紹介してくださったのですから。こんなに嬉しいことってそうないです。自分の歩いて来た道は間違ってゐなかったのだ、そういう気持ちになりました。

それにしても、なぜグーグルのアルゴリズムはぼくの記事を上位に表示したのでしょう。これは実に不思議なことです。とにかく、こんなふうに書いてくださったのですから、こちらから反応しないわけにいきません。だからぼくはコーマルさんにメッセージを送りました。この記事の筆者です。あなたがぼくの文章を見つけ、それを読んでくださったことに驚き、また光栄に思います。

コーマルさんは「腕の中の宇宙」をすごく喜んでくださったようで、それはもう本当に、情熱的で温かい言葉をくださいました。曰く:

「わたしはこの記事をグーグルで発見し、自分の名前が登場することに驚きました。はじめはわたしのダンスに対する批判のようなものかと思ったのですが、英語に翻訳して読み、とてもとても幸福に感じ、涙を流しながら、その美しい評言を読みました。あなたにコンタクトを取ろうとしたのですが、日本語のウェブサイトであるためにかないませんでした。ですから、こうしてフェイスブックでつながれたことをとても嬉しく思います。この素晴らしい記事に対して、こころからありがとうと言いたいです。」

「あなたはインドから遠く離れているにもかかわらず、強い情熱を持ち、カタックに対して深い関心と敬意を抱いている。あなたのカタック探求が大きな果実を結ぶことを願っています。インドに来るときはきっと連絡してください。わたしはデリーにいます。」

ぼくは震えました。遠い遠い極東の、まったく無名の人間に対して、ここまで真率な言葉をかけてくれる。そのオープンさと他者に対する敬意に打たれました。大きな人だと思いました。パンデミックが落ち着いたら、ぜひ会いに行きたいです。

環境を変えるために動いてゐるときに、なんとも奇妙な経緯でコーマルさんとのご縁ができました。この流れに乗って行きたいと思います。

というわけで、関心のある方、お気軽にご連絡ください😌