「ブラックブック」2006
監督:ポール・バーホーベン 出演:カリス・ファン・ハウテン、セバスチャン・コッホ
アマゾンプライムで鑑賞。
二度目だけど「こんなに面白い映画があんのか!」と初見時と同じように感激した。
人間の愚かさ、弱さ、下劣さを容赦なく描いて、それでゐて無類に面白い。
サスペンスもいいし、ラブロマンスもドキドキだし、エログロも楽しい。これだけ全方面的に凄い映画ってそうないのぢゃないかな。
主演のカリス・ファン・ハウテンさんが二度、歌を歌うシーンがあって、そこが大好き。ナチスがやってることは当然、ひどいんだけど、歌がいいんだよなあ。
ハウテンさん、おっぱいは全出しだし、下の毛を染めるシーンがあったり、大量の汚物をぶっかけられるシーンがあったり、これこそ体当たりだよ。凄い根性。
ポール・バーホーベンってナチス占領下のオランダを経験してる人だよね。あの悲惨な現実を実際に生きた人なんだ。その人が「人間の愚かさを描くばかりの深刻な戦争映画になんかするかよ!」くらいの超絶に面白い作品をつくるんだから、スケールがでかいというか、上品というか、こころざしが高いというか、とにかく凄いです。
凄い、としか言えない。