「タクシー運転手 約束は海を越えて」2017 韓国
監督:チャン・フン 出演:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン
Amazonプライムで鑑賞。
勉強になるし、面白いし、感動する。
全方向的にいい映画だった~。
一人一人の選択によって歴史がつくられていくんだという民主制獲得の物語。
☟予告編。
☟公式サイト。
民主化以前/以後で韓国は別の国なんだということがよく言われる。そのために日韓両国ですれ違いが起こるのだと。
なるほど、この映画を見るとそんな感じがするな。
こういう映画が1200万人動員して年間興行収入1位になるんだからすごいと思う。
民主化実現という国民国家生成の物語を享受し、国民の記憶として定着させてゐるところなんだろう。
いいな。
ぼくは、戦後日本の「冷戦構造のなかで焼野原から復興する」という国家の物語はずいぶん前に賞味期限が切れてもう機能してゐないので、「日本国」をドライブさせる別の物語が必要なのではないかとここ数年ずっと考えてゐる。
それは対米自立、独立の物語だ。
方向性としては鳩山政権が目指したものなんだけれど、どうかな。
民主党政権がまるごと失敗として総括されてしまった感があるけれど、もう一度挑戦するべきだと思う。
それしかないように思うのだが・・・
ところで、映画の終盤、兵士がタクシーのトランクを開けてあるものを発見して、見なかったふりをするシーンなんかも実話なのかなあ。
あと、いろんな映画に出てゐる名優ユ・ヘジンさん。ぼくの知り合いにそっくりな人がゐていつも笑ってしまう。
韓国映画は顔と役柄の合ってる感がいつも最高ですね。