「ディオールと私」2015 フランス
監督:フレデリック・チェン 出演:ラフ・シモンズ、メゾンの職人達
キム・ヨナさんが Dior のモデルをしてゐて、イベントに呼ばれたときの写真とかアイテムを身に着けたグラビアなんかをときどき投稿してゐる。これがみんないい絵なんだ。ヨナさん Dior 似合ってるなあといつも嬉しい歎息をする。
うっとりが嵩じて、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の反対、「ヨナさんが好きで Dior も好き」になってしまった。それでラフ・シモンズというベルギーのデザイナーがフランスのディオールに呼ばれてオートクチュールのコレクションを発表する様子を追った本作を見た。
めっちゃ面白い。いいですね。単純にひとが手を動かして道具をつかってものをつくってゐるのを見るのって楽しいですよ。なんか癒されますね。で、そのつくってるひとがディオール一筋30年とか40年の職人さんたちで、つくってるものが最高に洗練されたドレスなので、もう楽しいです。
電子機器に囲まれた生活をしてゐるせいか、鉛筆、紙、ハサミ、布、針、糸というずーと昔からあるようなふつうの道具と素材できれいな服をつくる風景がすごく新鮮で感動した。
ミシンだってさ、ほんとにぼくが家庭科の授業で習ったようなのと似たようなものなんですよ。なんか「道具が進歩してゐない世界」って安心するなあと思った。道具の面ではディオールさんが創業した時代からずっと同じなのではないだろうか。
この感じは大事だなあ。だっていまってテクノロジーの進化とそれがもたらす社会の変化に人間のほうがついていけてないですもの。速すぎますよ。ChatGPTとかさ、勘弁してくださいよ。いや、アカウントつくりましたけどね。
あとね、追い込まれて気がめいってきた職人さんがストレス解消のために HARIBO のグミを食べるところとか好きだわ。オレも同じだよ~って思った。硬いのがいいんですよね。硬いのが。
最後にヨナさんにもどりますと、最近インスタグラムの投稿が多くて嬉しいです✨