手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り

カタック探訪2025

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今年もインドに行ってきました。2年連続で行けるというのは文字通りの意味で有り難いことです。さまざまな条件が整ってゐないと叶うことではない。

資産家でも専業主夫でもない自分が2年続けてインドに数週間滞在できるなんて、奇蹟みたいなことだ。

「カタック探訪2024」は文章を書きましたが、これまで動画を2本出してみて、そちらのほうがだんぜんラクチンでよいと思いましたので、今回は動画にしました。

今年もまた大きな収穫がありました。後半、ムガル帝国期の細密画を見せながらカタックの発展について語るところなど、なかなか面白いと思います。動画内でも語りましたが、実にドラマティックな歴史です。

見直して気になったのは、話す速度が速いですね。長くしてはいけないという意識が頭にあり、気がせってゐました。それから「まぁ」が多すぎる。これは今回初めて気が付いた。誰の口癖がうつったのだろう。次回改善します。

あと画質と音質の悪さは機材の問題が大きいと思う。それを揃える財力はないにしても、ありものの使いようでもう少しマシに出来るはずなので、そこもまた次回以降の課題といたしましょう。

 

追記

後半、ムガル絵画を提示してカタックがいつごろ直立したかについてうんぬんしてゐます。

Kapila Vatsyayan 氏の著書 Indian Classical Dance を確認しました。

氏は、北インドで確認出来る彫像の姿から、前カタックは14,15世紀頃までバラタナティヤムやオリッシーに似たものだったと推測してゐます。

そして、細密画の経時的観察により、17世紀から18世紀にかけて少しづつ屈曲から直立に変化していったと記してゐます。

わたしは本で読んだことを忘れ、しかし内容の記憶はぼんやりある状態で、「途中まで膝を曲げてゐたのではないか」と話してゐたことになります。

すでに素晴らしい実証研究があること、ここに追記しておきます。