手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り

ヌータン先生の Gat Nikas

先週から Gat Nikas を習いはじめた。Gat Nikas はカタックの主要レパートリーのひとつであり、ヌリッタ(Pure Dane=抽象的な動き、リズム重視)/ヌリティヤ(Expressive Dance=具体的な動き、感情重視)の区分においてはヌリティヤに属する。

もちろん、ヌリッタ/ヌリティヤはダンスの性質を抽象化してつくられた概念であるから、実際の表現がどちらかに截然と分類されるわけではない。交じり具合、重点の度合いが異なるだけ。漢字仮名交じり文と似てゐるかもしれない。漢語ばかりの文章もあれば、仮名ばかりの文章もある。違うか。

Gat はサンスクリットの Gati に由来し、足取り/足並み/勢い/速度、などを意味する。Nikas はペルシア語で、なにかの具現化/誰かが通るための扉、などを意味する。Gat Nikas はムガル帝国時代に発達したものらしい。ムガル宮廷の公用語はペルシア語である。

語の由来を調べるのが面白い。たくさんのカタック用語について、その語が何語でいつ登場したかを明確にしていけば、カタックの発展を整理できるだろう。いつかきれいにまとめたいと思う。

 
 
 
 
 
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ぼくは先生のこのデモンストレーションをズームで見た。みんな感動してブラボー、拍手でございました。この感じはまさにまさにヌータン先生スタイルですね。特に肘と手首の動きが。この気品。なんて繊細な表現だろう。すごいですね、いいですね。うっとりします。

覚えて繰り返し練習しよう。