手探り、手作り🐘

「ミッション・インポッシブル」新作の予告を見たのですが、かなりいいですね✨

「批評の教室」北村紗衣

批評の教室 チョウのように読み、ハチのように書く」北村紗衣 ちくま新書 2021

もう4年近く前になるのか(なんてこった!)、「キム・ヨナの芸術」という記事を書いた。これはぼくのブログのなかで一番読まれた記事で、当時はツイッターアカウントをもってゐたので、何人かのかたと交流することもできた。けれども、ちょっと時間が経つとアラが気になりだして、これはひどい文章だ、書き直したい、と思うようになった。

耐えられなくなって、最近それを下書きに戻してしまった。来年の頭に書き直したい。参考になるかと思って本書を手にとった。何点か、これは肝に銘じておかないといかんと思った箇所があるので、メモしておく。

「自分に邪な性欲があることを自覚しよう」

これは笑ってしまった。イギリス文学など研究されてゐるとこういうユーモアが育ってくるのだろうか。いや、きっとこういうセンスの人だからイギリス文学が好きなんだろうな。自分の性的な嗜好や趣味をきちんと理解して、それに惑わされないようにしましょうと。

 私的な事柄で恐縮ですが、私が自分の性的な嗜好が相当に批評に影響していることを自覚したのは、二〇一四年にデイヴィッド・テナント主演の『リチャード二世』の舞台をロンドンで見た時でした。私はその時、日本からイギリスに着いたばかりで、ものすごい時差ボケで疲れていました。(・・・)そういうわけで期待して見に行ったのですが、時差ボケで性欲がないせいなのか、テナントの魅力(この時のテナントは長い髪を揺らして両性具有的な衣装を着た美男のリチャード二世を演じていました)に惑わされず、「相変わらずカッコいいなー」などと思ってしまって注意が拡散することがなかったので、驚くほど演出を冷静に検討することができ、我ながらビックリしました。 45頁

これは重大だ。ぼくはヨナさんのスケート作品が好きであると同時に、女性としても大好きなので、いつ見ても「なんてキレイなんだー」などと思ってしまって注意が拡散してしまう。危険だ。

 
 
 
 
 
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ちなみに今年のヨナさんは☝こんな感じ。引退後のヨナさんはとくにやりたいこともなく、周りから求められる役割を淡々とこなしてゐる。その役割について、またそういう自分について、いかなる評価もくだしてゐないように見える。この平気さと自意識のなさが近年のヨナさんの魅力であると、個人的には思ってゐる。

「一箇所から切り込もう」

思いついたことを漠然と書いても批評にならない。メインの切り口をひとつにして、それに合わないものは削ぎ落す。全部盛り込んでしまったら雑然としてまとまりがない印象を与えてしまう。

 書く時に大事なのは決断力です。最初は作品を見て思いついたことを何でも書きたくなってしまうかもしれませんし、一方であまりたいしたことが思いつかないから字数稼ぎにいろんなことを書こうと思ってしまうかもしれませんが、それでは一貫性のある批評になりません。批評のようにある程度説得力を持たせないといけない文章では、いらないものを削ぎ落として捨てる勇気が必要です。 136頁

前回書いたときは思い余って、全作品を貼り付けていちいちなにかコメントするみたいなことをしてしまい、とっちらかった感じになってしまった。反省してゐる。もっとシンプルに、そして短くしないといけない。作品だって明らかな失敗作は削ってよいかも知れない。このあたりよくよく考えないと。

「オレに話してんのか?」

批評はコミュニケーションの一種であるから受け手を想定して書くことが必要だ。

 ターゲット層の想定が必要だということも「自由にのびのび書いてはいけない」ということにつながります。コミュニケーションのやり方というのは相手が誰かによって大きく変わるもので、たとえば普段から密に情報共有をしている家族とか職場などでは前提を省いて話しても問題は起こりませんが、初めて会う相手にプレゼンする時は前提を省いて話すと理解してもらえません。批評でも同じようなターゲット層の想定が必要です。 168頁

来年書き直すときは、まづ、キム・ヨナ浅田真央時代をまったく知らない人のことを念頭において書きたい。また、インド人が読んでわかる文章にしたい。カタックのオンラインレッスンで、ディスプレイを介してではあるけれど、毎週たくさんのインド人と会ってゐる。みなダンスが好きで美しいものを愛してゐる。ヨナさんのスケートも好きになってくれるはずだ。

だから可能なら機械翻訳を使って英語版もつくりたい。出来るかわからないけれど、意気込みだけはこんな感じ。がんばるべし。インシャーアッラー🙏