手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り

もう第4波なのか、、、

ついこの間まで第3波の渦中にあったと思ったら、もう第4波が来たらしい。驚いてゐる。いったいどうなってゐるのだろう。第3波ということが言われだしたのは昨年の11月だった。その波がどんどん大きくなって、今年の1月8日に緊急事態宣言が発出され、2カ月半継続して3月21日に全面解除された。

ところが、どうも変異株が拡がってゐるらしいのだが、すぐにリバウンドして、今度は「蔓延防止等重点措置」というのが出て来た。まづ大阪、兵庫、宮城3府県に適用され、次いで東京、京都、沖縄の3都府県への追加適用が決った。

緊急事態宣言との差は飲食店への休業要請・命令が出来るか否かにあるようだ。「重点措置」では時短営業の要請・命令は出来るが、休業の要請・命令は出来ない。対策の重点が飲食店に、それも営業時間に集中してゐることに疑問を感じる。なぜ時間なのだろう、制限すべきは人数ではないのか。

いや、そもそも検査&隔離体制の拡充と医療体制の見直しはどうなったのだろう。そしてワクチンの確保と接種はどんな具合か。国民が出来ることは消毒とマスクと三密回避ぐらいのものなのだから、政治行政は感染を拡げないための検査・隔離体制の充実と、感染者が増えても対応できるような医療体制の構築と、集団免疫獲得のためのワクチンの確保を頑張ってもらわないと困るのだが。

こういう状況で五輪関連予算に膨大な税金が投入されてゐるのはまことにシュールなことだ。こんな状況が続けば政治も専門家もマスコミも信頼を失ってしまい、どんな議論も成立しない、どんな政策も実行できないということになりはしないか。あるいはもうそうなってゐるのかもしれない。

これはどこの国でもそうかも知れないが、報道が国内の事象に集中してしまい、またそれを追うことに倦み疲れ、世界の動向について知る機会が減ってゐるように感じる。いま香港やミャンマーで起ってゐることはかなり深刻で、日本にとっても大事なことだと思う。ぼくはそれについて知りたいし、考えたいけれど、気力が続かない。

「日本」とか「世界」というふうに大きな枠組みで現象を把握し、ものを考えようとすると、途端に暗澹とした気持になり、無力感に襲われる。みな同じだろう。自分の生活をどうにかこうにかやっていくのに精一杯だ。国家も個人も、いま、ここで、自分がサバイブしていくのに集中せねばならないほどに、余裕がない。なんてことだ。

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NHK 特設サイト 新型コロナウルス 4月11日

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日本経済新聞 チャートで見るコロナワクチン 4月11日