「フォード vs フェラーリ」2019 アメリカ 監督:ジェームズ・マンゴールド
大傑作。去年のアカデミー賞はすごい当り年だったんですね。これも最高だった。
マット・デイモンはいつも最高だけれど本作もいいぜ~! 抑制的で、慎重に考えて、断固として行動するナイスガイ。ぼくの一番好きなマット・デイモンだ!
クリスチャン・ベイルも最高。この人、こんなに肥えたり痩せたりして大丈夫か? 今回は運転してゐる時の顔がとにかくよかった。奥さんとの関係も素敵ね。
二人がいいのはもちろんとして、この映画はそれが突出した魅力というのではなく、全ての要素がまんべんなくいい。そこが最大の美点であり、鑑賞後の幸せな気持はそれに由来するのだと思う。
車は美しいし、レースシーンはかっこいいし、人間ドラマも見事だし、60年代アメリカの風俗を見るだけでも楽しい。そしてスター映画でもある。これらを綺麗にまとめあげた監督の演出力が優れてゐるのだろう。
全体的に節度があり、とても上品だった。職人が丁寧につくった一本という感じ。こういう「いい仕事」に触れると、自然に敬意が湧き出てきて、ジーンとくる。
「いい映画を見た~」という気持ち😊