「エスター」2009 アメリカ 監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン ほか
続篇「エスター ファースト・キル」の宇多丸さんの評論を聞いた。そのなかで一作目を絶賛されてゐたので興味がわいて見てみた。とても面白かった。
土曜の夜にリラックスして見るのにぴったり。最高。怖いですね。なんでこんな怖いものをつくるのだろう、そしてそれを楽しんで見るのだろう。ホラー映画を見てゐるとそういう妙な気持がわいてきて、ぼくはそれが好きだったりする。怖いもの見たさってなんなのかね。
ぼくはネタバレにはかなり寛容というか、むしろ先にウィキペディアであらすぢを読んだりするような人間だけれど、本作に関してはネタバレなしで見たほうがなお楽しめたと思う。宇多丸さんの注意喚起を無視して全部聞いてしまったからエスターが実は○○であると知ってゐる状態で見た。それでも面白かった。
エスター嬢を演じたイザベル・ファーマンさん見事でした。女の子なんだけれど、ふとした瞬間に大人の女がぐわっと顔を出す。その出し入れが怖ろしい。妙に色っぽいのが怖い。いきものとして生々しい感じがなんとも不気味だ。ミラクルが起ってました。
最後にいい蹴りが入ってワルモノを(ま、エスターですけど)やっつけることが出来て本当によかった。もっと陰翳を残す感じであのひと(ま、以下略)が行方知れずになって終わるとかだったらちょっときついですもの。
いい蹴りだった。あのショット、監督は「この蹴りでスッキリしてね!」という気持で撮ってるよね、絶対。ちょっとコミカルでさへあったから。
大好きです。「ファースト・キル」も見たいな。