手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り

言葉

「詩を書くってどんなこと?」若松英輔

「詩を書くってどんなこと?」若松英輔 2019 平凡社 www.youtube.com www.youtube.com ☝は若松英輔さんの講演。 以下、ノートをば。 詩を書くことを勧めたいのは、詩は 表層意識だけでなく、私たちの深層意識、こころの深いところにあるものを表現できる…

お客さん

お客さん むかし 生理のことを「お客さん」といったらしい きょう お客さんの日なの などと お客さんは 毎月 数日のあいだ 女性のからだに 滞在して 血とともに 去ってゆく お客さんと仲良くできる人もゐるし そうでない人もゐる どんなお客さんがくるのか …

「誰があつと云つたの」

夏目漱石「明暗」 主人公の津田は清子への未練を抱えながらお延と結婚してしまった。そのことがお延を苦しめ、夫婦関係は危機にある。 津田とお延との仲をとりもったのは吉川夫人。夫人は、津田が清子にまだ執着してゐるのを見抜いてゐる。それでは本当の夫…

「話が通じるから好きなのよ」

「キャロル」(2015)という映画が好きだ。 ケイト・ブランシェット演じるキャロルとルーニー・マーラ演じるテレーズの恋を描いた美しい映画だ。あんまり好きなので、ぼくには珍しくパンフレットを購入してしまったくらいだ。 衣装・デザインがとても美…

結婚披露宴 祝辞

先日、奈良は猿沢池のほとりのとある会場で、友人の結婚式および披露宴に出席した。 ぼくは光栄にも新郎の友人代表祝辞という大役を仰せつかった。 緊張したが、なんとかその任を務めることができた。 結婚式というのはよいものですね。じーんときた。 ここ…

北朝鮮の空

「我在朝鲜最高学府留学,度过了魔幻与现实的193天」という題の文章を読んでゐる。 慧琦という名の中国人女子学生が、北朝鮮の最高学府である金日成総合大学に留学した。そのことを書いた留学記だ。その中にこんな記述がある。 我自己平时很喜欢散步,我记得…

「お金がない」のではない。「not afford」なんだ。

ぼくはいつもお金がなくてヒイヒイ言ってる。 貯金なんて出来たことがあったかしら? 入ったものは、基本、すべて出ていく。 宵越しの金は、持たない(持てない)。 要するに収入が低いということなんだが、なぜ収入が低いかについて書きたいわけではない。 …

中島敦の描いた孔子

中島敦の「弟子」の一節をときどき思い出す。 孔子と子路を描いた小説だ。 その箇所だけを読み返したら、やっぱり素晴らしくて感激した。 こんなの。 このような人間を、子路は見たことがない。力千鈞の鼎を挙げる勇者を彼は見たことがある。明千里の外を察…

好きな歌 斉藤茂吉

「斉藤茂吉歌集」を折にふれ、読む。 どの頁を開いても、いいなあと、思う。 昔、ワードにメモした好きな歌をアップしておく。 斉藤茂吉(1882~1953) 「赤光」 「あらたま」 「つゆじも」 「遠遊」 「遍歴」 「ともしび」 「たかはら」 「連山」 …