11月8日、チャコの3歳の誕生日。有給取得。でっかいおにぎりを二つ作り、江戸川沿いを南へ。歩いて歩いて、はるばる篠崎公園まで行ってきた。いい天気でよかった。
イヌの散歩というのはよいものだ。常にインターネットに接続されてゐる生活はいつも何かに追われてゐる気がして心が苦しくなる。これでよいのだろうか、もっと有意義な過ごし方があるのではないか、なんて考えてしまう。有意義な時間の過ごし方を考えることほど貧しいことはない。
イヌの散歩は、なにも考えずにぼーっとする時間であり、目的もなくぶらぶらする時間だ。これがすごくいい。チャコはかわいいしなつっこいので、いろんな人と話をすることができる。お爺さんお婆さんとも、子供達とも話せる。チャコは虐待されてゐたのにどういうわけかやたらヒトが好きで、全然吠えない。
チャコは体を拭くことやブラッシングなどはイヤみたいで、無理にしようとすると「ウー」して噛みついてくる。いろいろがんばったけれどうまくいかない。なんども「ウー」されるとこっちも「このやろう!」と思う。この「このよろう!」の先におそらく虐待がある。
だから最近は諦めてしまって、まあええわ、と思うようになった。実際のところ、ぬかるみとかに入らなければそんなに汚れやしないのだ。オマタだって自分でなめてキレイにしてゐる。拭けなくたってなんでもないのだ。
飼い主からすると上記の性質は欠点ということになるが、チャコにはそれを補って余りある素晴らしい美点がある。かわいいこと、毛並みがいいこと、丈夫であること、誇り高いこと、吠えないこと、なつっこいこと等だ。
かわいくて毛がふさふさでツヤツヤしてゐるのでみんなに愛される。骨格が良く、ウンチはいつもきれい、膀胱が大きいらしく、24時間くらいオシッコしなくても全然平気のようだ。細いがしなやかで勁い。生命力が強いんだな。電車もきっと平気だろう、こんど挑戦してみよう。
誇り高いので大きいイヌが相手でもビビらない。こないだは柴犬4頭に囲まれてもピクリともしなかった。今日はゆうに10倍はあるかと思われる巨大なゴールデンレトリーバーに会ったけれど、平気で片足をあげて匂いをかがせてゐた。イヌにもヒトにも基本的に吠えない。なつっこいので自分からヒトのほうへ近づいていく。どのイヌもそうだと思うけれど、明らかに相手がイヌ好きかどうかを見分けてゐる。
以上、チャコは得難い美質をたっぷりもってゐるので、ちょっと「ウー」したり噛みついたりすることは忘れよう。そのうちなくなるかもしれないし。
チャコは立派なイヌだ。堂々たる立姿を見るといつも感動する。誕生日おめでと~🎉