「ジュディ 虹の彼方に」2019 イギリス・アメリカ 監督:ルパート・グールド
出演:レネー・ゼルウィガー、フィン・ウィットロック、ジェシー・バックリー
よかった😂 これは劇場で見たかった。去年の3月に日本公開だったのですね。コロナ禍が始ったばかりで、ちょっと時期が悪かった。残念。
2002年、高校一年生のときに「シカゴ」という映画が大ヒットして、アカデミー作品賞をとった。レネー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズが主演だった(当時は「レネー」ではなく「レニー」だったと思う)。ぼくはそれを見て感激して、ミュージカルやダンスが好きになった。実際にダンスを始めるのはそこから10年経ってからだけれど(しかも伝統舞踊)、やってみたいとはずっと思ってゐた。
「シカゴ」のサントラを買って一時期そればかり聞いてゐた。いまでも何かの拍子に脳内でメロディーが再生されて、つい歌い出してしまう。この映画のレネー・ゼルウィガーは最高にキュートでチャーミング、歌もめっちゃいい。
レネー・ゼルウィガーは「シカゴ」の翌年の「コールド・マウンテン」でアカデミー助演女優賞を取ったが、それから作品に恵まれなかったのか、あまり名前を聞かなくなって、イヤな感じのゴシップ記事なども書かれ、どうしてゐるのかなあと気になってゐた。苦労されたのだと思う。
そして2016年に「ブリジッド・ジョーンズの日記」の新作で復帰し、本作「ジュディ 虹の彼方に」でアカデミー主演女優賞を取った。とても嬉しい。
ジュディ・ガーランドは不幸な幼少期を過ごしたために精神が不安定である。いい時には天才エンタテイナーだけれど、そうでないときは酒とタバコと薬漬けだ。ちゃんとしてゐられる状態と、崩壊して自己嫌悪と八つ当たりに陥った状態、ジュディはそのぎりぎりの線上で生きてゐる。
レネー・ゼルウィガーは危うい線上で苦しむジュディと、ステージに立ったときの天才ジュディとを見事に演じてゐる。泣きました。感動しました。レネー・ゼルウィガーの素晴らしい歌をまた聞けたことがとにかく嬉しいです。
サントラ聞きます🎵