手探り、手作り

樂しみ亦た其の中に在り

勉強

ビンに手紙を入れて海に投げるあれ

DeepLとGoogle翻訳を使って「The Art Of Yuna Kim」という文章を書いてみた。2月の後半はこれにかかりきりでかなり疲れた。けれど楽しかった。

いちばんの収穫は英語の勉強になったことだ。機械に入れてみると、なるほどこんな言い回しがあるのか、英語っていいなと何度も思った。あと、構造がきれいな日本語でないと機械はちゃんと読みとってくれないので、自分が日頃いかに情緒でごまかして日本語文を書いてゐるかを痛感した。

ビンに手紙を入れて海に投げるあの行為のことをなんと言うのだろう。英訳をつくったのはそういう気持から。いまのところ検索にもひっかからないから、この記事はまったく読まれてゐない。しかし異国の誰かが、いろいろ検索してゐるうちに、妙な偶然から見つけることがあるかもしれない。そういうのって面白い。

ロシア

2014年のソチ五輪キム・ヨナさんはロシアのアデリナ・ソトニコワさんに敗れて銀メダルだった。この時、ソトニコワさんの採点が不当に高いのではないかと問題になった。開催国がロシアであるために審判が忖度した、あるいは圧力があったのではないかというのだ。

今年、2022年の北京五輪では同じくロシアのカミラ・ワリエワさんのドーピング疑惑が話題となった。彼女は15歳である。真偽は不明だが、そういうこともあるかもしれない。いづれにしても、かわいそうな話だ。スポーツの喜びはどこにあるのか。

北京五輪が閉会した直後の2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始した。ウクナイナが西側の軍事同盟であるNATOに入ろうとしたのが、プーチンの、あるいは彼の考えるロシアの実存をおびやかしたらしい。「ウクライナの非軍事化」と「中立化」が目的とのこと。

最新の報道によれば、プーチンは「どんな事があろうとも軍事作戦の目的を達成する」と言ってゐる。国連はロシアが拒否権を行使するので動けない。NATOは、ウクライナが加盟国ではないので、出ていけない。そのため、この侵攻を認めない立場の国々はウクライナに武器を提供したり、ロシアに経済制裁を発動するなどして支援してゐる。様子見してゐる国もある。

プーチンは国内でもかなり批判されてをり、ロシア軍の士気も高くないと聞く。政権中枢でプーチンは孤立してをり、精神状態を危ぶむ声もある。核兵器の使用をほのめかしてこんなあからさまな侵略が可能ということになったら世界秩序はめちゃくちゃだ。他方で、一定のメンツが立たないことにはプーチンも引くに引けないだろう。

いったいどういう場で、どの国が仲裁に入って、どういう妥協点を見いだすことができるだろう。早期の停戦を祈るのみだ。

不当採点もドーピング疑惑も侵略も(もちろん安倍的なるものも)、結局のところ「狂った国民国家」という問題だと思う。国家とか領土とか主権とかいう概念がいい具合に機能しなくなってゐるのではないか。

そのあたりのことを勉強したいと思い、國分功一郎さんの「近代政治哲学: 自然・主権・行政」という本を買った。人文知にコミットすることがぼくの反戦運動だ。

学校

職業訓練学校の入校許可通知が来た。

昨年末で仕事を辞め、1月に応募し、2月に面接を受けた。4月から半年間、財務管理科で簿記を中心に勉強する。職業訓練学校といっても東京都が民間の学校に委託してゐて、ハローワークを通じてそこに通うという体裁なので、学校自体は広告で見た/聞いたことがあるような民間企業だ。

会計、税制、社会保障システムについての全体的な見取り図が欲しいと考えてゐた。またオフィスソフトの操作も学びたかった。よい選択をしたと思う。多少赤字にはなるけれど、ここでがっつり勉強して、可能な限り多くの資格を取得して、じっくりと条件のいい仕事を探そうと思う。

職種にはこだわらない。勉強したことを直接すぐに活かせなくてもよい。どういうかたちであれ必ず役に立つのだから。最近、外国語を話す力を高めたいという思いが強い。だからそういう機会があればいいな、くらいのぼんやりとしたイメージ。

ハローワークの担当者さんが、「ハローワークには民間のサイトにはない掘り出しものの求人がたくさんある。だから時間をかけてじっくりいろいろ見てみるといいですよ」と言ってゐた。ハローワークの職員さんにはアタリハズレがある。こういう親切なことを言ってくれるのはアタリだ✨

コロナパンデミックも終ったとは言えないし、国際情勢はいよいよ不穏である。気軽に海外に行ける時代はとうぶん戻ってこないかもしれない。日本の政治状況も悲惨。なんということだ。

それでもしぶとくやっていくしかない。自分が楽しいと思えることをたくさんつくって、それを大事にすること。自己本位。