「永遠に美しく…」1992 アメリカ 監督:ロバート・ゼメキス
出演:メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーン ほか
エログロナンセンス(エロはそんなにないけれど、下ネタたくさん)。階段から落ちたときの身体のメチャクチャな折れ方とかひどかったなあ。
ロバート・ゼメキスさんはこんなドタバタコメディを撮ってゐたんですね。最高に楽しかった。小ネタとかパロディがフンダンに盛り込まれてゐるっぽいので、90年代前後のアメリカ文化に詳しければもっと楽しめたと思う。
ブルース・ウィリスの「なんでオレばっかりこんなひどい目に会うんだよ~」というキャラは、完全に「ダイ・ハード」にかぶせてきてますよね。ウィリスさんはいつもチャーミングだ。妙に信仰深くて、信じられないことがおこるたびに「ミラクルだ!」と叫ぶところとか爆笑でした。
メリル・ストリープさんの演技力はすごいですね。冒頭の「美人で華があるのに演技が下手な女優」のミュージカルから拍手でした。相手の声の調子を真似てしゃべるとか、事前にリアクションを練習するときの顔とか、首が折れてるので手で持ち上げるけれど何度も落としてしまうとか、どこもここも大笑い。魔法みたいです。
そういうわけで大好きな映画なんだけれど、これはかなりのルッキズム&エイジズムが前提となってゐるお話なので、現代ではアウトかな。
容姿に衰えを見せ始めた二人の中年女が永遠の若さを保てる秘薬を飲み、男の取り合いをする。外形的な美にしか興味を示さない女達は最終的に安っぽいマネキンになって壊れる。男のほうは秘薬の誘惑に打ち勝ち、真実の愛に目覚める・・・
という。ダメですね💦