登山家のコンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人がヒマラヤ山脈にあるメルー峰の「シャークスフィン」登頂に挑戦する姿を追ったドキュメンタリー映画。
「シャークスフィン」はサメのひれという意味で、サメのひれみたいにツルツルで直覚にそそり立ってゐることからそう名付けられたらしい。
メルー峰もシャークスフィンもまったく知らずに見たら、心底衝撃を受けた。「シャークスフィン」はぼくのようなド素人が見てもエベルストよりかなりむづかしそうだ。
だってほとんどずっと崖ぢゃないですか。テントなんかあれどうやって吊るしてゐたのか。あの崖で、氷点下30度で、雪が降ってるわけで。。。
こんなことに挑戦して成功させる人間がゐるとは。人類が地球上のほとんどあらゆる場所で暮らしてゐるのは、こういうひとたちが「あの海の先へ、あの山の先へ」と命懸けで挑戦したからなんだろうな。
「命知らずの挑戦」系ドキュメンタリーを見ると「やめときゃいいのに」と思うことが多いのだけれど、「MERU/メルー」はちがった。度を超してゐる。「死と隣り合わせ」というかほとんど死のほうにいってるでしょこれ。いってもどってくる感じ。
崇高なものを感じました。