「ボヘミアン・ラプソディ」2018
監督:ブライアン・シンガー 主演:ラミ・マレック
とてもよかった。音楽を楽しめればいいや、くらいに思って見に行ったのだけれど、むしろクイーンというバンドの成り立ち、そしてフレディという複雑で巨大な才能が開花していく過程が物語としてとても面白かった。
最後のライブシーン、音楽が当然素晴らしい。そしてそこで「クイーンの音楽」と「物語」が融合して一気に爆発する。そのエネルギー、カタルシスたるやまったく凄かった。打ちのめされました。素晴らしいです。
ところで、劇中ではフレディの声がそのまま使われてゐるパートがあって、それとは別にマーク・マーテルという歌手の人が歌ってゐるところがけっこうあるみたい。
この人はロジャー・テイラーが結成した「Queen Extravaganza」というバンドでボーカルを務めてゐる人らしいのだけど、ほんとにフレディに良く似てゐて驚いた。どことなく顔も似てゐるではないか。頭蓋骨のつくりが似てゐるから声も近くなるんだろうか。歌もうまいし、ピアノもギターもできるし、凄いよ。
この人の歌うクイーンならライブで聴いてみたいと思う。フレディに似てゐるから、というだけでなく、歌い手としてとても素晴らしいぢゃない。「フレディに似た声の人」という扱いでは失礼だ。「クイーンの音楽によく合う声をもったボーカリスト」だよな。