「ターミネーター:ニュー・フェイト」2019
監督:ティム・ミラー 出演:リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイヴィス
とてもよかった。
三作目と四作目の評判が悪くて、それをなかったことにして「ジェネシス」で再起動して、それもダメだということで、また「T2の正統な続編」と銘打ってつくられたのが本作。
邦題は「ニュー・フェイト」だけど、原題は「Dark Fate」。
「T2」でスカイネットを破壊して審判の日を回避した、すなわち運命を変えた。
しかし、そのスカイネットを破壊した時代にも「審判の日」的なことが未来に起って、その先にマシンと人間との戦争が勃発するらしい。
その未来から、未来の反乱軍のリーダーの出現を阻止するために、ターミネーターが送られてくる。反乱軍のほうもそれに対抗して強化人間を送ってくる。
そして、サラ・コナー、老シュワちゃん、交えての大アクションだ。
T2で完結してゐるお話しなので、そもそも続編をつくるのに無理があるというのが前提。
タイムパラドックスの違和感が大きくて、設定上どうしても乗れないところがチラホラでてくる。
そして、キャメロンの演出がないことと、シュワちゃんの老化により最強のサイボーグという感じがないことが大きなマイナス。
というわけで、「ターミネーター」シリーズはもう完成度の高い映画を期待して見るものではなくなって久しい。
ぼくは老シュワちゃんの顔が好きなので、完成度などどうでもよいという男である。
老シュワを応援するのが楽しいという点で「ジェネシス」も嫌いではない。
エミリア・クラークが超かわいかったし。
しかし、今回のほうがよいですね。圧倒的に。
というか、これでダメならもう続編無理なのでは、というくらいにアガりまくりだった。
まづ、サラ・コナーの登場シーンのカッコよさは圧倒的で、おもわず声をあげそうになった。
それから老シュワちゃん。もうまったくサイボーグに見えないし、そういう演技もしてゐない、そのまんま老シュワなのだが、やはり顔がよい。
老シュワの顔がいいんだなあ。
「ターミネーター」といえば、シュワちゃんが終盤にいくにしたがってボロボロになって、金属骨格があらわになってくるあの悲壮な感じでしょ。あれがいいのな。
ボロボロの老シュワの自己犠牲には涙ポロリでございました。
そして、本作で一番よかったのは、文句なしに、グレースという新キャラ。
惚れました。
マッケンジー・デイヴィス、最高すぎた。
はっきり言って、抱かれたい、と思いましたよ。
ていうかグレース死んだらダメでしょ。
もちろん、タイムスリップもので何でもありなので、「ターミネーター」世界では「死んだ」ということはほとんど何も意味しないから次作でも出せると思うけれど、グレースを死なす必要はあったのかなあ。
しかし、米国ではコケて赤字になるらしいので、また次作なしということになるのかもしれない。
マッケンジー・デイヴィスをもっと見たいです。