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「近代天皇論ー神聖か、象徴かー」

「近代天皇論ー神聖か、象徴かー」集英社新書 2017

著者:片山杜秀 島薗進

 

「民主主義や近代が根こそぎされるほどの事態が生じているとすると、そこまでのことがそう短期日だけで起きるはずもない。土台がもっときちんとしていれば、そう簡単に起きないはずのことが起きているということは、はっきり申しますと土台がきちんとしていなかった。」

と冒頭に片山氏が述べる。土台とは、「天皇と近代」「天皇と民主主義」この関係、この二つはほんとうに両立しうるのか、という問題。

氏は「乱暴に直観的に言ってしまうと、明治維新から約一世紀、敗戦から四分の三世紀近くたった今なお、天皇の持ち出しようによっては、この国は近代を吹き飛ばせると思うのです。」と続ける。

元号を発表した程度で政権支持率が10%も上昇してしまう現状を鑑みれば、氏のことばは「乱暴」とは感じられない。そういう状況だ。

本書は上記問題をめぐっての片山氏と島薗氏の対談。

とても勉強になるし刺激的。

ことに、第七章「神聖国家への回帰を防ぐために」における「お言葉」の読解にはうならされた。

読み終えて、今上天皇に対する敬意がより深くなった。

今上天皇があんなに「リベラル」でなければ、今の日本はこの程度の戦前回帰ぶりですんでゐないのではないか。それこそ安倍政権に近代を吹っ飛ばされてるんではないか。

そう思った。

怖い。